5S活動の進め方!5S活動の「意思決定」

                                                          

ノンテクニカルスキルの意思決定の手順は、状況認識で問題を認識した後に続く次の三つの項目です。このオプションの検討は、状況認識の実施後の結果予測から連続してつながっています。

1)解決策の選択

2)決定の実行

3)決定・行動のレビュー

 

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<事例>

職場単位でグループを作り5S活動を推進している組織において、メンバーの中で最年長のAさんがリーダーをしている5Sグループでは、長年技能者として勤務していたチームメンバーのBさんのところには仕事の依頼が多く、全員で進めていた「仕事を見直しやり方を改善する」という改善時間もとれていませんでした。

やがて、Bさんは「仕事が忙しく5S活動をやる時間がない」と主張しはじめ、5S活動に対して非協力的になりチームワークを乱していました。

Aさんは何回かBさんを注意しましたがBさんの態度はいっこうに改善されません。さらに、他のメンバーも、先輩のBさんに対しては声をかけにくかったようです。したがって、全員一丸となって活発な5S活動をやるという方針からはほど遠い状況になっています。

 

※ノンテクニカルスキルの問題点
リーダーのAさんは、Bさんに注意はしたものの具体的に何をするのか行動につながっていません。つまり意思決定ができていません。

 

※意思決定の流れ ・・・上記の事例の場合

緊急事態においては、その時点で直ちに意思決定する必要があります。5S活動においては考える時間がありますが、正しい意思決定の手順を踏んで必要な軌道修正を行うことになります。

 

 1)「意思決定」では状況分析を実施した後の結果予測に基づき、解決策を選択します。

  1. 状況認識後、自部門の5Sチームが何故忙しくしているのか分析し、原因を取り除く。
  2. 他部門のチームを参考にして、全体の流れを見失うことがないようにする。

 
2)決定したことを実行します。

  1.  仕事を観察し、ムダな作業がないか、改善できる作業がないか分析する
  2. 他部門の5S活動の進め方を調べて参考にする。


3)決定と行動をレビューします。

  1.  分析した結果、ムダや改善箇所が見つかったら、担当者と相談して修正する。
  2. 他部門の良い箇所があれば取り入れる。

 

<ノンテクニカルスキルを学ぶ>

1.意思決定には、意思決定に必要な情報に加え、個人の経験や知識も重要な要素である。

2.自分がどのような考えで行動する人間かを知ることは、自分の考えの癖や傾向を知る上で重要である。

 

 

内容

 

 

 

 

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