5S活動の進め方!5S活動の「リーダーシップ」
リーダーシップ・フォローワシップ
リーダーシップはチームリーダーだけでなくチームメンバー全員に必要とされる能力のことです。チームのリーダーはチームメンバーを支援し、チームメンバーはそれぞれの役割に応じたチームのリーダーや他のメンバーの支援を行うフォロワシップも含まれておりその内容は次のとおりです。
1)リーダーはチームメンバーを集めて、「事前打ち合わせ」と「振り返り」を行う。
2)他のメンバーを心理的に支援し、メンバーの魅力を考慮に入れたリーダーシップのスキルを向上させる。
<事例>
職場単位でグループを作り5S活動を推進している組織において、メンバーの中で最年長のAさんがリーダーをしている5Sグループでは、長年技能者として勤務していたチームメンバーのBさんのところには仕事の依頼が多く、全員で進めていた「仕事を見直しやり方を改善する」という改善時間もとれていませんでした。
やがて、Bさんは「仕事が忙しく5S活動をやる時間がない」と主張しはじめ、5S活動に対して非協力的になりチームワークを乱していました。
Aさんは何回かBさんを注意しましたがBさんの態度はいっこうに改善されません。さらに、他のメンバーも、先輩のBさんに対しては声をかけにくかったようです。したがって、全員一丸となって活発な5S活動をやるという方針からはほど遠い状況になっています。
※ノンテクニカルスキルの問題点
リーダーのAさんは問題を認識していたものの、全員をまとめていくというリーダーシップが中途半端になっています。
※状況認識の流れ ・・・上記の事例の場合
1)リーダーはチームメンバーを集めて、「事前打ち合わせ」と「振り返り」を行う
・事前打ち合わせ
これは単なる打ち合わせだけでなく、想定し得るトラブルへの備えや、結果に対するアクションなどについても事前に決めておくことを意味します。つまり、状況説明とトラブル等に備えての打ち合わせです。
・作戦会議
他のメンバーを心理的に支援し、メンバーの魅力を考慮に入れたリーダーシップにより軌道修正などを行う。
・振り返り
反省会ではなく、次の仕事に生かすためのディスカッションです。この時に落ち着いた態度で行動し、適切なリーダーシップが必要です。
<ノンテクニカルスキルを学ぶ>
1.リーダシップのための次のスキルはすべてノンテクニカルスキルです。
・チームメンバー全員が同じ方向を向くように働きかける。
・同じ目的のためにリーダーはオープンコミュニケーションができる。
・上司への意見具申ができる。
・チームメンバーの教育訓練のアドバイスができる。